耐震強度

灘ハイツ震災被害と耐震強度

灘ハイツの耐震強度

万一、阪神大震災クラスの地震に再度見舞われても、灘ハイツが倒壊する事はまず無いと考えております。理由は下記の通りです。

灘ハイツの震災被害

1995年1月17日午前5時46分52秒、淡路島北部の深さ16kmを震源とする阪神大震災が起こりました。地震の規模はマグ二チュード7.3、都市型の直下地震でした。

  • 死者 : 6,434名 行方不明者 : 3名 負傷者 : 43,792名
  • 避難人数 : 30万名以上
  • 住家被害 : 全壊104,906棟、半壊144,274棟、全半壊合計約25万棟(約46万世帯)、一部損壊390,506棟
  • 火災被害 : 住家全焼6,148棟、全焼損(非住家・住家共)合計7,483棟、罹災世帯9,017世帯
  • その他被害 : 道路10,069箇所、橋梁320箇所、河川430箇所、崖崩れ378箇所
  • 被害総額 : 10兆円規模

当ハイツも地下駐車場を中心に大きな被害にあいました。

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震度7の阪神大震災に持ちこたえました。

灘ハイツは大きな被害に会ったものの、倒壊を免れました。大きな被害を受けた柱は、下記のように鉄板を巻きコンクリートを詰めて補強しております。

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当ハイツは結果として震度7で倒壊を免れた実績を持っております。さらに補強を行い当時と比較して数倍の太さの柱になっております。素人的な考えですが、同等クラスの地震に会っても倒壊までは至らないと思います。

耐震1次診断

耐震強度調査のため平成18年に耐震1次検査を行いました。

下記が試験結果です。X方向は南北に対する揺れ、Y方向は東西に対する揺れを表しています。また、1階は地階、2階は1階と通常よんでいる階層とずれております。

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結果は地下のY方向のみが基準値未達でNGとなりました。只、0.8の基準値(Iso)に対して0.79(Is)と言う結果ですので、実際には問題の無いレベルと言う診断を受けました。

中性化とコンクリート強度

築年数が古いため、コンクリートの劣化が進んでいないかと言う検査も行いました。下記のように複数箇所でコンクリートのコアを抜き圧縮強度と中性化の調査を行いました。結果は年相応の劣化はあるものの、大きな強度低下は見られないと言う事でした。

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以上の結果より、当ハイツの耐震強度は大きな問題は無いと思います。

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